QueenBless NEWS
FCI中部インターナショナルドッグショー2011
FCI展終わりましたね!
私は、疲労こんぱいで当日の早朝4:50にホテルロビーでダウン・・・
その後、部屋でそのまま撃沈して気が付いた時にはすでに10:00過ぎでした。
スタッフの皆さんが一丸となってフォローしてくれて、FCI展は成功!!
スタッフ全員の力が集結するとどんな困難な状況であれ解決していける、そんな1日でした。
当日、パピヨンの審査員が世界でも有名なトップブリーダー&ジャッジだったので、どうしても審査が見たくて、車いす状態でリンクサイドで観戦。
さすが!!の一言です!
パピヨンを熟知したトップブリーダー&ジャッジ!
何のために、どこを触る!
全てに対しての理由が、ハンドトーキングで伝わってきます。
さすが!!でした。
リングサイドの皆さんは、理解出来ましたか?
ハンドラーの皆さんは、理解出来ましたか?
リンクサイドで審査を見るときは、審査員が何にプライオリティを置き、
どのような手法で、見ている人々に語りかけるか!
また、ハンドラーがその審査員の要求に対してどのように自分の犬を見せて(プレゼンテーション)いるのか!
ほんの数十秒の審査台上の触診ですが、一流ジャッジはここで皆さんに理解しやすい様にハンドトーキングします!
もちろん、トッププロハンドラーも同様にハンドトーキングを行います。
審査員とハンドラーのダイナミックな駆け引きを見ることが出来ます。
よく、海外で審査をすると「いいジャッジングハンド」と言う言葉を聞きます。
重要な言葉です。審査員は口を聞きませんが
手で言葉を話すのです!もちろんハンドラーも同様です!
パピヨンの審査員としては、私が見た限りではトップランクのジャッジと言えるでしょう。
審査員の審査短評をご紹介しましょう。
「日本のパピヨンは、歯のかみ合わせが悪すぎる!さらに顎が曲がりその結果舌を出しているパピヨンまでいる。これはショードッグとして許されるものでは無い。」
「目の色が明るい犬達が多い。これは重要な問題点である。」
「パピヨンにアンダーコートはいらない。多くの人たちが勘違いをしている。さらに必要以上の長いコートもいらない。」
審査員のお気に入りはオスのBOBでした。「大変エレガントで、完璧なコートテクスチャー、自分のタイプ!と喜んでいました。」
さて、この歯の噛み合わせと顎の歪みについては、その後全ての審査員たちと議論になりました。
プードル、チワワ、ヨークシャ、など多くのトイ達がパピヨンと同じだったと言っていました。
日本でよく使われる言葉、「トイだから許容範囲」
この言葉についても議論になりました。
「トイだから許容範囲」こんなことは、FCIではありえない!!と・・・
私も彼らの意見にもちろん賛成です。
昨年のFCI東京での審査の時も私は、充分にチェックをしていたつもりです。
健全な犬、トイブリードであっても重要なポイントである事!!をもう一度考え直しましょう。
【審査結果】
BIS/QUEEN トイプードル 816
KING バセットハウンド 483
RKING ボーダーコリー 13
RKING ボルゾイ 866
RQUEEN ヨークシャテリア 320
RQUEEN アフガンハウンド 857
【パピヨン審査結果】
審査員:Ms,Kitty Sjong (デンマーク)
オス クラス:
JーE 709
Y-E 712
自Y-E 721 WD-712 RED-715
BOBー730、 AOM-738、726
メス クラス:
A-E 745
自J-E 744
自A-E 746 WB-746 RWB-745
BOB-752 AOM-753
追伸・・・
評価リボンについては、大変厳しい採点でしたね。パピヨンだけではなく、他のブリードも同じです。
1席でもエクセレント(E)をもらえない犬が多数。皆さんこれがFCIの特徴です。
私もヨーロッパ(FCI加盟国)などで審査をする場合は、一番のこだわるところが評価リボンです。
エクセレント(E)、ベリーグッド(V)、グッド(G)
ヨーロッパの多くの国では、エクセレント(E)をもらえない場合はCC(CAC)はもらえないのです。頭数がいなくても評価がエクセレント(E)であれば、CC(CAC)をもらうことができる国がほとんどです。
本来はチャンピオンクラスにも評価リボンを与え席次をつけます。
日本のショーシステムとはずいぶん違いますね。
これからは、審査員が渡す評価リボンについても見ていると楽しめますよ。